経済

月次の経済指標に関するまとめ

これまでもなんとなく経済ニュースを見ていたところですが、特にアメリカなどの場合には、なかなか言葉の意味するところを捉えきれずに雰囲気で読んでいたことから、これらにのうち、月次の経済指標について、順に整理をしていきたいと思います。

順番は、2023年1月3日以降、私が目にした順番に記載していくこととなると思います。

ISM

Institute for Supply Managementの略。全米供給管理協会などと訳される。

ISM製造業景況感指数ISM非製造業景況感指数を公表している。

・ ISM製造業景況感指数 

‥ 製造業社に対する景気状況に関するアンケートを実施して、景況感を図る指標。

 毎月第1営業日に公表される。

・ ISM非製造業景況感指数(ISM non-manufacuturing-pmi)

‥ 非製造業社(サービス業)に対する景気状況に関するアンケートを実施して、景況感を図る指標

毎月第3営業日に公表される。

という整理になります。どちらの指数とも、50を超えた場合は、景気拡大、50を下回った場合には、景気縮小として評価をされます。

元々は、製造業に関する景況感指数しかなかったようですが、昨今は、サービス業に産業の中心が映ってきているため、ISM非製造業景況感指数の方がより重要視されるようになっています。(現在アメリカでは、製造業が1割、サービス業が9割とのこと。)

一般的には、現場からのアンケート結果によって作られる指標であることから、景気の変化を敏感に感じ取っている現場の空気感を伝える先行指標として理解されているようです。

・ ISM非製造業景況感指数

・ ISM製造業景況感指数

米ADP雇用統計

民間給与計算代行業者であるADP社(Automatic Data Processing)が、自らが保持する給与等のデータをもとに公表している、雇用状況に関する指標。

前月の雇用状況と比較してプラスマイナス何万人の雇用が出たか、という形で公表される。

基本的には、プラスの値が大きいほど景況感が良いと判断され、マイナスが大きいほど景況感が悪いとされる。

ただし、雇用統計に関しては、米国労働省が公表している米国雇用統計の方がより重視されるため、米ADP雇用統計は参考程度の先行指標とされる傾向がある。

なお、米国労働省による米国雇用統計は、毎月第1金曜日に公表される一方、米ADP雇用統計は、米国雇用統計の2営業日前に公表される。

米ADP雇用統計